消化器内科・胃腸内科・胆膵内科・腫瘍内科
当科紹介
当科は、「消化器、とくに同領域の「がん」に対する専門的診療を通じて地域医療に貢献する。」との基本方針のもと、日々の診療を行っています。
1. 消化器領域の「がん」に対する診断と治療を診療の中心としています
当科は、地方病院には少ない、「がん」の診断と治療に専門性を有する臨床腫瘍内科的な診療科で、最先端のがん治療を実践しています。関連教室の札幌医大腫瘍・血液内科学講座(第四内科)は前身の「がん研究所附属内科」から長年にわたり、とくに「消化器領域のがん診療」に専門的に取り組んでおり、当科医師は、がんの基礎的研究、最新の化学療法など、幅広い臨床腫瘍学のトレーニングを受けています。
2. 救急対応も含めた幅広い消化器診療を行っています
がん診療以外に、消化器系では、食道・胃・小腸・大腸などの消化管、および肝臓・胆のう・膵臓などの良性疾患に対しても幅広い診療を行っています。潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法(LCAP)、クローン病に対する分子標的薬治療、C型肝炎に対する最新の3剤併用療法など、良性消化器疾患に対しても専門的な診療を行っています。また、消化管出血などの消化器系救急搬送にも、年間153件(2019年度)と多数の対応をしています。
3. 最先端の消化器内視鏡検査・治療を行っています
上部・下部消化管、胆膵、小腸など、年間6,321件(2019年度)と多数の内視鏡検査を実施しています。がんの診断に有用なNBI・AFI内視鏡、苦痛を軽減する細径(経鼻)内視鏡、小腸用ダブルバルーン、カプセル内視鏡などの最先端機器を他院に先がけ早期導入するなど、つねに先進的で質の高い検査を実施しています。また、胃・大腸の早期癌に対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離)治療など、室蘭市内で最も多数の内視鏡治療を行っています。
4. がん化学療法の「入院から外来への移行」を積極的に行っています
がん治療の「入院から外来への移行」を進めています。「QOL(生活の質)を保ちながら、治療を継続していく」という近年の医療、社会的な流れに沿った考え方です。化学療法および、その副作用対策の急速な進歩により、多くの化学療法が外来で可能となってきました。「外来化学療法センター」をより高度化することで、無菌室対応を必要としない消化器がんの化学療法を中心に、できるだけ、外来でのがん治療をめざしています。
5. 地域医療連携が強固な診療科です
地域医療連携(かかりつけ医)から患者さんをご紹介いただくうえで、最も重要なことは、「当科への信頼性」にあると考えます。ご紹介いただいた患者さんに対し、最善・最高の診断・治療を行い、その結果を迅速かつ詳細に、ご紹介元に報告することに留意しています。当科は、年間1,197件(2019年度)と、院内的にも地域的にも、圧倒的に多数の患者さんのご紹介に対応しています。
6. 最大限の情報開示を行い、透明性の高い診療をめざしています
患者さん、およびその家族の方々が、さまざまな選択をされる際の一助となるよう、当科では、2003年と早期から、各種診療データを最大限に「見える化」しています。外来・入院・救急・紹介実績や各種の検査・治療実績、医師の専門性、業績なども含めた詳細かつ正確なデータを、当院ホームページに掲載しています。今後も、より質の高い情報開示を行い、診療の透明性を高めていきます。
7. 「がん」知識の普及・啓蒙活動を積極的に行っています
「がん」に対する基礎的知識の普及、予防・治療に関する啓蒙などを行い、がん検診を促進することも重要な役割と考えます。当院「がんセミナー」に中心的役割を果たすとともに、各種学会の市民公開講座を室蘭において開催するなど、地域住民へのがん知識の普及、啓蒙活動を積極的に行っています。「がん診療センター棟」には、市民向けセミナー・公開講座などを、より快適に聴講できるよう、多目的大講堂が併設されています。(2021年4月現在、がんセミナー、市民公開講座はコロナウイルスの流行のため、中止としています)
8.学会・論文・研究発表、臨床研修教育を活発に行っています
地域の中核病院として、診療・学術レベルの維持・向上のため、また、優秀な医師確保・育成をめざし、活発な学術活動を行っています。全国学会・地方会・講演会・研究会発表に加え、多数の論文発表を行っています。また、多数の医学生に対する見学実習、初期研修教育を行っています。当科に興味をもってくれた研修医が当科関連大学教室(札幌医大腫瘍・血液内科学講座)の一員となっています。
9.地域医療ニーズに応じて、つねに先進的に変化しつづけています
疾病構造の時代変化とともに、地域のがん診療は重要性を増しています。近年、当科は内視鏡センター、外来化学療法センター、ピロリ菌外来の開設など、地域「がん診療」の充実に、積極的かつ先進的に、その役割を果たしてきました。2014年6月稼働予定の「がん診療センター棟」では、放射線治療やPET-CT検査、化学療法センターの拡充(20床に倍増)など、さらに「高度な総合的がん診療」が実施可能となります。当科は、今後も引き続き、地域ニーズに応じた先進的医療を進めていきます。
病院長(消化器) 前田 征洋
外来診療時間
(最終更新日:2025/1/10)
受付時間 | 8時30分~11時 | |
診療時間 | 9時15分~ | 14時~(予約のみ) |
電話による予約変更 | 0143-48-5489 9時~15時(当日のご予約)、15時~16時半(翌日以降のご予約) |
外来担当医師
消化器内科 胃腸内科 胆膵内科 腫瘍内科 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 1診 (新患) |
山 田 | 上 杉 | 宇佐美 | 齊 藤 | 岩 窪 |
2診 | 安 部 | 齊 藤 | 前 田 | 小 野 | 大 岩 | |
3診 | ─ | 岩 窪 | 大 岩 | 安 部 | 上 杉 | |
化学療法センター | 宇佐美※ | ─ | ─ | ─ | 宇佐美※ | |
午後
(予約のみ) |
1診 | 小 野 | 上 杉 | 宇佐美 | 齊 藤 | 岩 窪 |
2診 | 安 部 | 齊 藤 | ─ | 小 野 | 大 岩 | |
3診 | ─ | 岩 窪 | 大 岩 | 安 部 | 上 杉 |
※:予約化学療法のみ
【ピロリ菌専門外来】(予約制)
・ 三次除菌のみ(保険診療外)及び中学生対象 ピロリ菌検査:毎週火曜日 16時~17時
【腫瘍内科】担当:宇佐美医師
当科診療体制
当科は現在、9名の医師により以下の体制で診療しています。
前田 征洋 (病院長) | 外来など |
安部 智之 (胃腸内科 科長) | 消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)診療責任者 外来・病棟担当・内視鏡検査など |
小野 道洋 (胆膵内科 科長) | 胆道系(胆のう・胆管・膵臓疾患)診療責任者 外来・病棟担当・内視鏡検査など |
山田 充子 (医長) | 外来・内視鏡検査など |
宇佐美 信(腫瘍内科 医長) | 化学療法センター長 外来・病棟担当など |
大岩 修太郎(医長) | 外来・内視鏡検査など |
上杉 淳(医長) | 外来・内視鏡検査など |
齊藤 聖也(医長) | 外来・内視鏡検査など |
岩窪 篤(医員) | 外来・内視鏡検査など |
当科基本方針
消化器、とくに同領域の「がん」に対する専門的診療を通じて地域医療に貢献する。
◆ 具体的重点目標
- 化学療法を中心とした臨床腫瘍内科的な総合的がん診療を行う。
- 内視鏡センターにおいて、最新の消化器内視鏡診断・治療を行う。
(2007/7/10制定、2007/12/20、2008/3/10、2009/4/1、2010/4/1、2013/2/1、2021/4/23改定)
医師紹介
■前田 征洋(まえだ まさひろ)
病院長・理事 (以下兼務)第一診療部部長、消化器内科々長
(以下事務取扱)緩和ケア科長、皮膚科長
札幌医科大学 昭和60年卒
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:消化器疾患、臨床腫瘍
資格等:医学博士、日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医、日本臨床腫瘍学会協議員、日本消化管学会胃腸科認定医・専門医、日本カプセル内視鏡学会指導医、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医(正式学会以外の認定資格・研究会世話人などは記載省略)
■安部 智之(あべ ともゆき)
胃腸内科 科長
札幌医科大学 平成11年卒
札幌医科大学大学院 平成17年修了
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:消化器疾患、血液疾患、臨床腫瘍
医学博士
資格等:札幌医科大学医学部臨床教授、日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本消化器病学会専門医・指導医 北海道支部評議員、日本消化器内視鏡学会専門医 北海道支部評議員、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本消化管学会胃腸科認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医
■小野 道洋(おの みちひろ)
胆膵内科 科長
札幌医科大学 平成15年卒
札幌医科大学大学院 平成20年修了
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:胆膵領域
医学博士
資格等:日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本消化器病学会専門医・指導医 北海道支部評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 北海道支部評議員、日本胆道学会認定指導医、日本膵臓学会認定指導医
■山田 充子(やまだ みちこ)
消化器内科 医長
北里大学 平成18年卒
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:消化器疾患・臨床腫瘍
資格等:日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、
日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
■宇佐美 信(うさみ まこと)
腫瘍内科 医長、化学療法センター長
札幌医科大学 平成25年卒
札幌医科大学大学院 平成30年修了
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:臨床腫瘍学
医学博士
資格等:日本内科学会認定内科医、日本血液学会専門医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
■大岩 修太郎(おおいわ しゅうたろう)
消化器内科 医長
札幌医科大学 平成27年卒
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:消化器疾患
資格等:日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会認定肝臓専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
■上杉 淳(うえすぎ あつし)
消化器内科 医長
旭川医科大学 平成28年卒
専門分野:消化器内視鏡
資格等:日本内科学会内科専門医、日本消化器病学会専門医、
日本消化器内視鏡学会専門医
■齊藤 聖也(さいとう せいや)
消化器内科 医長
札幌医科大学 平成30年卒
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:消化器疾患
資格等:日本内科学会内科専門医、日本消化器病学会専門医
■岩窪 篤(いわくぼ あつし)
消化器内科 医員
札幌医科大学 令和2年卒
教室:札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座
専門分野:消化器疾患