医療安全管理室
■医療安全管理室
安全・安心な医療を提供するために、「人間はエラーを犯すものである」こと及び「医療の不確実性」を前提に、個人レベルでの努力に加え、日常業務にいくつかのチェックポイントを設ける等の対策を講じ、 単純なミスがそのまま“医療事故”という形で患者さんに実害が生じることのない、医療安全管理体制を整備・構築しています。
■活動内容
- インシデントや医療事故の原因分析及び防止対策の検討
- 定期的な医療安全管理委員会の開催
- 事故防止及び安全対策を各職場へ周知徹底
- 医療安全管理マニュアルの作成及び評価・見直し
- 医療安全に関する職員教育・研修
- 医療安全に関する最新情報の広報
- 患者相談窓口対応
■強化・取り組み
車椅子トイレのドアの見直しを検討しました
半回転式扉からスライド式扉に変更し、安全に利用できるスペースを確保しました。
(平成29年7月改修工事完了)
医療安全検討部会(5部会)を開催
与薬検討部会、安全対策検討部会、転倒転落検討部会、治療・処置検討部会、接遇・環境・検査検討部会の5部会に分かれて、各部会毎に医師1名と全職種の主任がチームを組み、インシデントについて検討・ラウンドし、組織的な改善につなげています。
第5部検討会の様子
医療安全管理室専任チームによる医療安全活動
医師、薬剤師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、臨床工学技士、栄養士、事務員、医療安全専従看護師の他職種が連携し、医療安全確保のための業務改善計画書の支援活動を行っています。
各部署の現場をラウンドし、問題点を話し合っている様子
■広報活動
職員に対し、「医療安全NEWS」を毎月発行しています。当院の医療安全の現状や動向、事故防止の方策、医療安全に関する話題を掲載し、最新の情報を配信しています。注意すべき事象についても、文書や院内ポータルを利用し、注意喚起してます。
■患者相談室
患者さんやご家族からの医療安全に関する相談や支援も行っております。
ご相談の際には、医療福祉相談室へお問合わせください。
■患者さんと一緒に取り組む医療安全
◊お名前の確認
患者さんの誤認防止のため、診察や検査などの前に、ご本人またはご家族にお名前と生年月日を確認させていただくことがあります。また、入院患者さんや外来で化学療法治療を受けられる患者さんには、リストバンドの装着をお願いしております。
◊お薬について
他院から処方されているお薬(飲み薬・張り薬・軟膏など)がある場合は、外来受診時または入院時に「お薬手帳」と、お薬の内容が書かれた用紙(薬剤情報提供書など)をお持ちください。
◊転倒転落について
入院中の患者さんは、病気やケガによる体力・運動機能の低下に生活環境の変化が加わり、思いがけない転倒・転落事故が起こることがあります。特に入院中の転倒は、排泄関連で多く発生しています。「スタッフが忙しそうにしている」、「これくらいは自分でできる」と思っても、入院中は遠慮せず看護師をお呼びください。
転倒・転落を防ぐには、患者さんご本人とご家族のご協力が不可欠です。
入院時に~安全で快適な入院生活を過ごしていただくために~の説明資料をお渡ししていますので、ご協力をお願いします。
■臨床指標(Clinical Indicator)