医療機関の方へ

(最終更新日:2023/9/1)

・今月( 9 月)の連携ニュース   ・連携実績   ・紹介予約について

・地域医療連携室のご案内     ・過去の連携ニュース

今月( 9 月)の連携ニュース

呼吸器外科
ドクターメッセージ
呼吸器外科ロボット手術数300件突破
(全道1位の症例数)
肺がん手術
は当科にご相談ください
呼吸器外科 部長
  はせ りゅうのすけ 
長谷 龍之介

旭川医科大学 1998年卒 
【認定医など】
日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本ロボット外科学会専門医国内A級
日本呼吸器外科学会認定ロボット支援手術
 プロクター(呼吸器外科)
はじめに

当院は2013年にがん連携指定病院に指定され、翌年にはがん診療センターを建設し、リニアックやPET-CT等充実した最新のがん診療機能を備える施設となりました。2019年3月に最新の『da Vinci Xi サージカルシステム』を導入し、呼吸器外科では 西胆振地区で唯一、肺がん、縦隔腫瘍に対するロボット手術を行っています。2023年6月より 北海道で最も多くのロボット手術を行っている施設となりました。

 

手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)とは

ダヴィンチは、患者さんへの身体的負担が少ない内視鏡(腹腔鏡・胸腔鏡)手術を行うための手術支援ロボットです。

特徴

1. 体への負担が少ない

ロボット手術では数カ所の小さな切開部から手術を行うため、開胸手術と比べて傷が小さく、出血も抑えられます。また、手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減されます。

2. 鮮明な3D(3次元)画像

ロボットアームには高性能カメラが搭載され、コンソールモニターには高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。

3. 精密な動きを再現

医師がロボットアームに装着されている鉗子やメスを操作します。ダヴィンチの鉗子はリスト構造を持ち、人間の手より大きな可動域と手ぶれ補正機能を備えています。

 

以上のように従来の胸腔鏡手術と比べ、より精緻で自然な手術操作が可能になりました。また、胸腔鏡手術では対応できず開胸移行する症例も、ロボット手術では大幅に減少し、侵襲の低下に寄与しています。

診療実績

2019年3月よりロボット手術を開始して、2023年7月まで302例の肺がん、縦隔腫瘍手術を行っています。肺がん術後の成績は良好で、平均出血量5ml、術後平均在院日数は8日でした。

肺がんセンターでの取り組み

2019年9月に『患者さん一人ひとりに最適の、最新の肺がん治療を』の理念のもと、各診療科を綿密なネットワークで結び、診療科の枠を越えた包括的な治療を行う 肺がんセンターを開設しました。
肺がんセンターでは、入院前から退院後まで、長期にわたって患者さんを支援しており、手術患者全例に行う呼吸リハビリテーションやリハビリの効果を上げる栄養療法を行っています。また、肺がん治療は手術や化学療法による合併症、特に術後肺炎の予防が重要となるため、室蘭歯科医師会と連携した術前の口腔ケアなどのチーム医療にも力を入れています。これらの取り組みにより、当科の 術後肺炎の発症率は0.6%と他院と比べ非常に低くなっています。

連携医療機関の皆様へ

胆振地区は喫煙率が高く、今後も肺がん患者の増加が見込まれます。当院では、最新のダヴィンチによる低侵襲手術や肺がんセンターでの患者サポートにより、患者さんの希望に沿った治療を目指しています。 当地域での肺がん治療は、ぜひ当院にてさせていただきたく存じます

 

 

お ね が い 血液内科 患者さんご紹介時のお願い

平素より、血液内科に多数の患者さんをご紹介いただき、誠にありがとうございます。当科では、特に初診の患者さんに対して時間をかけて問診や検査・治療の方針を説明しますので、ご紹介いただく際には、 地域医療連携室を通して事前にご予約いただけますと幸甚です。
今後とも変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。

 

N E W S 1 リンパ浮腫外来のご紹介

● リンパ浮腫とは

主にがんの治療でリンパ節を切除する手術や放射線治療などを行うことでリンパの流れが滞り、手足の皮下組織にたまり、むくんだ状態です(続発性リンパ浮腫)。また、生まれつきリンパ管の形成不全によるものや、静脈の機能が低下することで起こることもあります(原発性リンパ浮腫)。
当院では、 主に続発性リンパ浮腫の患者さんを対象にケアを行っています

● リンパ浮腫外来の目的

1.リンパ浮腫の予防と早期発見
2.リンパ浮腫の悪化と合併症予防
3.リンパ浮腫の改善

● リンパ浮腫の治療

・日常生活指導
続発性リンパ浮腫は、手術後すぐに発症する方もいれば、10年以上経って発症する方もいます。患者さん自身がリンパ浮腫について知識を持ち、日常生活の中で予防に努めセルフケアを行っていけるよう、説明を行います。

・圧迫療法
圧迫療法はリンパ浮腫の治療でも最も大切な療法です。症状のある部位のサイズを測定し、サイズに合った弾性着衣を選択します。主に写真のような弾性着衣を使用し、装着方法の指導や圧迫療法を行います。
(弾性は購入いただく必要がありますが、厚生労働省の支給対象となる疾患の方は、着衣手続きを行うことで、療養費として一部費用が支給されます)

 

・圧迫下での運動療法・スキンケア指導
圧迫下での運動を行うことで筋ポンプ作用の増強を促し、リンパ液の還流の促進を目指すとともに、皮膚の保湿、清潔、保護などのスキンケア指導を行います。

● 外来受診の流れ
他院からご紹介の場合、診療情報提供書をご持参の上、心臓血管外科を受診していただき、
医師の診察後に改めてリンパ浮腫外来の予約、受診となります。
リンパ浮腫外来は、毎週月曜日13時に行っており、完全予約制です。
リンパ浮腫でお困りの患者さんがいらっしゃいましたら、一度心臓血管外科にご相談ください

 

連携実績

2023年度 紹介・逆紹介・受託検査件数(直近3年間)

 

2023年度 紹介・逆紹介・受託検査件数(診療科別)

 

紹介予約について

紹介患者さんの外来診療予約について

当院では、地域医療連携推進の一層の実効を図るため、
紹介患者さんのFAXによる「受診予約・検査予約」を行っています。

予約方法

① 「受診予約申込票(診療情報提供書)」、「検査予約依頼票」のFAX送信をお願いします。
※当院専用の受診申込票がございますが、紹介元医療機関さまで
 ご使用になられている様式でも予約できます。
 診療情報提供書には氏名、フリガナ、生年月日、性別、住所、電話番号、
 受診希望日、保険情報を明記していただきますようお願いいたします。
※当院専用の受診予約申込票・検査予約依頼票は、当院ホームページの
「診療科・部門・センター」/「地域医療連携室」/「紹介予約について」からダウンロードできます。

② 折り返し「受診予約受付票」、「検査予約受付票」をFAX送信いたします。
※ご希望の日時で予約をお取出来ない場合や、返答にお時間がかかる場合にはご連絡いたします。

③ 患者さんには「受診予約票(受診者用)」、「検査予約票(受診者用)」をお渡しいただき、
 受診日・検査日に当院受付へ提示くださるようお伝えください。

 お問い合わせ先 地域医療連携室

専用FAX 0143-47-4305

直通TEL 0143-47-4304

夜間・休日の救急対応につきましては下記専用ダイヤルまでお願いします。
救急専用ダイヤル 0143-47-0990

 

 「受診予約申込票」「各種検査予約依頼票」がダウンロードできます

受診予約申込票  PDF:228KB Excel:37KB
各種検査予約依頼票  PDF:230KB Excel:62KB
造影CT・MRI検査依頼票  PDF:177KB Excel:59KB
経食道超音波・トレッドミル検査依頼票  PDF:151KB Excel:54KB
消化器内視鏡検査依頼票 PDF:145KB Excel : 55KB
胃内視鏡説明書・同意書  PDF : 158KB Word : 18KB
大腸内視鏡説明書・同意書  PDF : 144KB Word : 19KB

 

「PET-CT検査依頼票」「PET-CT検査の注意事項等」がダウンロードできます

PET-CT検査依頼票 PDF:169KB Excel:59KB
検査の流れ及び注意事項等     PDF:733KB

 

地域医療連携室のご案内

地域医療連携室では、地域の先生方と当院の連携窓口として、
主に前方連携に関する業務を担当しております。
具体的には、ご紹介いただく患者さんがスムーズに受診できるよう事前調整を行う
「事前外来予約」や、「受託検査予約」、「セカンドオピニオン」に関してのご相談、
ご予約なども行っております。

<業務の内容>
1.外来診療の事前手続き
2.放射線科・内視鏡室・臨床検査科等への検査予約
3.症状の安定した患者さんを地域の先生に紹介(逆紹介)
4.セカンドオピニオンの相談・予約窓口
5.地域医療ネットワーク『スワンネット』申込み窓口 (スワンネット北海道について)

 

受付時間 平日 9:00~17:00
TEL直通 0143-47-4304
FAX①専用 0143-47-4305
FAX②専用 0143-48-2129
担当 笹井、篠川、笠井、鈴木、小森