(最終更新日:2024/2/7)

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今月( 2 月)の連携ニュース

心臓血管外科 ドクターメッセージ 急性期大動脈解離に対する 様々な治療のアプローチ 西胆振地区唯一の心臓大血管緊急手術が 可能な施設として 
心臓血管外科 医長   なりた まさひこ   成田 昌彦 東海大学 2018年卒  【認定医など】 日本専門医機構認定外科専門医 胸部ステントグラフト実施医
急性大動脈解離とは

大動脈解離とは大動脈の内膜に裂孔が生じて大動脈壁内に血流もしくは血腫が存在する状態と定義され,発症時の典型的な症状としては突然の胸背部痛がありますが,意識障害や上下肢の麻痺からCT検査で大動脈解離が明らかになる場合もあります。本邦においては 高齢化を背景として発症率は年々増加しており,手術件数も増加している疾患です。主な分類にはStanford分類があり,上行大動脈に解離が及んでいるものがA型,及んでいないものがB型とされます(図1)。特に A型解離の予後は不良であり時間経過とともに悪化し,発症後の致死率は1時間ごとに1-2%ずつ上昇して自然経過では48時間以内に約50%が死亡に至るとされます。 当院における急性大動脈解離の受け入れ件数の推移は図2とおりですが, 一般的に発症率は人口10万人あたり年間10人程度とされるところ,西胆振地区の発症率はそれを大きく上回っていることがわかります。(28.4人/10万人,2023年)

 
治療方法

A型解離に対しては基本的には緊急手術(人工血管置換術)を行い,B型解離は臓器灌流障害があるなどの場合を除いて安静降圧療法を行います。急性期における詳しい治療方針の決定については図3のとおりです。A型解離に対して手術侵襲は高いが根治性に優れる全弓部置換術を行うべきか,あるいは手術侵襲を抑えて縮小手術として上行置換術を行うべきかについては今なお議論がありますが,当院の特徴として赤坂心臓血管外科部長の執刀により積極的に全弓部置換術を行っており,全国平均と比して良好な治療成績を収めています。また,B型解離発症後の亜急性期におけるステントグラフト治療(TEVAR,thoracic endovascular aortic repair)の経験も豊富であり,長期的な予後改善(瘤化の予防)につながっています。

当院では年内にハイブリット手術室が完成し,稼働する予定です。手術室の機能に優れた透視装置が組み合わさることでTAVI(transcatheter aortic valve replacement, 経カテーテル的大動脈弁植え込み術)が実施可能となるばかりではなく,大動脈領域においてもより精巧な治療が可能となり,治療の選択肢が増えることが期待されます。当院にはステントグラフト治療の指導医・実施医資格をもつ医師が複数おり,ハイブリッド手術室の稼働と合わせて今後も常に最新の治療方法を取り入れ,実績を重ねていきたいと考えています。

   
連携医療機関の皆様へ

当院は今後も西胆振地区における唯一の心臓大血管外科緊急手術が可能な施設として,その役割を果たして参ります。急性大動脈解離や大動脈瘤破裂など大動脈緊急疾患は,やはり発症から治療開始までの時間をいかに短くできるかが患者様の予後に影響を与えます。それら疾患を疑う患者様がいらっしゃった場合には,どうぞ当院までご連絡下さい。また,治療後の患者様は病診連携の観点から,日々の投薬管理を開業医の先生方にお願いしております。血圧と脂質のコントロール,そして禁煙の徹底が大動脈解離後の予後改善につながりますので,患者様へのご指導も合わせてお願いいたします。

西胆振初 ハイブリット手術室を新設

◎地域に先進的で質の高い医療の発展に

当院は心臓、血管などの病気でより高度で体への負担が少ない低侵襲治療が可能となるハイブリッド手術室を新設いたします。ハイブリッド手術室とはそれぞれ別の場所に設置されていた手術台と心・血管X線撮影装置を組み合わせた高機能な手術室です。これにより、これまでカテーテル室で行われていた血管内治療がよりクリーンな環境下で行えるメリットがあります。高性能エックス線撮影装置や3D透視画像を映し出せる高精細な大型モニターと可動性に優れた手術台の組み合わせにより、正確で迅速なカテーテル操作が容易となり、手術のみでは到達困難な部位に対しての治療を行えます。カテーテルのみでは治療の難しい病態に対しても同時に手術を進められ、高度かつ精密な最新治療に対応できます。また外科、内科、麻酔科それぞれの医師が共同チームで治療にあたることにより、より安全に治療を行うことが可能になります。当院では胸部および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術や閉塞性動脈硬化症に対するバイパス・バルーン拡張術などからハイブリッド手術室を使用していく予定です。

さらに、大動脈弁狭窄症に対する低侵襲治療TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)も可能となるため、心臓血管外科、循環器内科を中心に同治療が実施できるよう準備を進めています。 体力的に手術が困難な高齢の患者さんや合併症などリスクの高い患者さんにおける治療の選択に、より低侵襲かつより効果的な治療を提供できるよう、本年中の完成をめざしています。

連携実績

2023年度 紹介・逆紹介・受託検査件数(直近3年間)

 

2023年度 紹介・逆紹介・受託検査件数(診療科別)

 

紹介予約について

紹介患者さんの外来診療予約について

当院では、地域医療連携推進の一層の実効を図るため、 紹介患者さんのFAXによる「受診予約・検査予約」を行っています。

予約方法

① 「受診予約申込票(診療情報提供書)」、「検査予約依頼票」のFAX送信をお願いします。 ※当院専用の受診申込票がございますが、紹介元医療機関さまで  ご使用になられている様式でも予約できます。  診療情報提供書には氏名、フリガナ、生年月日、性別、住所、電話番号、  受診希望日、保険情報を明記していただきますようお願いいたします。 ※当院専用の受診予約申込票・検査予約依頼票は、当院ホームページの 「診療科・部門・センター」/「地域医療連携室」/「紹介予約について」からダウンロードできます。

② 折り返し「受診予約受付票」、「検査予約受付票」をFAX送信いたします。 ※ご希望の日時で予約をお取出来ない場合や、返答にお時間がかかる場合にはご連絡いたします。

③ 患者さんには「受診予約票(受診者用)」、「検査予約票(受診者用)」をお渡しいただき、  受診日・検査日に当院受付へ提示くださるようお伝えください。

 お問い合わせ先 地域医療連携室

専用FAX 0143-47-4305

直通TEL 0143-47-4304

夜間・休日の救急対応につきましては下記専用ダイヤルまでお願いします。 救急専用ダイヤル 0143-47-0990  

 「受診予約申込票」「各種検査予約依頼票」がダウンロードできます

受診予約申込票 PDF:228KB Excel:37KB
各種検査予約依頼票 PDF:198KB Excel:87KB
造影CT・MRI検査依頼票 PDF:185KB Excel:84KB
経食道超音波・トレッドミル検査依頼票 PDF:173KB Excel:76KB
消化器内視鏡検査依頼票 PDF:151KB Excel : 101KB
胃内視鏡説明書・同意書 PDF : 158KB Word : 18KB
大腸内視鏡説明書・同意書 PDF : 144KB Word : 19KB
 

「PET-CT検査依頼票」「PET-CT検査の注意事項等」がダウンロードできます

PET-CT検査依頼票 PDF:167KB Excel:83KB
検査の流れ及び注意事項等     PDF:733KB
 

地域医療連携室のご案内

地域医療連携室では、地域の先生方と当院の連携窓口として、 主に前方連携に関する業務を担当しております。 具体的には、ご紹介いただく患者さんがスムーズに受診できるよう事前調整を行う 「事前外来予約」や、「受託検査予約」、「セカンドオピニオン」に関してのご相談、 ご予約なども行っております。

<業務の内容> 1.外来診療の事前手続き 2.放射線科・内視鏡室・臨床検査科等への検査予約 3.症状の安定した患者さんを地域の先生に紹介(逆紹介) 4.セカンドオピニオンの相談・予約窓口 5.地域医療ネットワーク『スワンネット』申込み窓口 (スワンネット北海道について)
 
受付時間 平日 9:00~17:00
TEL直通 0143-47-4304
FAX①専用 0143-47-4305
FAX②専用 0143-48-2129
担当 笹井、篠川、笠井、鈴木