病院全体に関する指標
(最終更新日:2021/1/12)
1. 病床稼働率
一般病棟における、月毎の病床稼働率を示します。
<計算式>
月間入院延べ患者数÷月間延べ運用病床数
・月間入院延べ患者数 : あるベッドに同日に入退院があった場合、2カウントで算出
・月間延べ運用病床数=347床×月間の診療日数
(単位:%)
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
病床稼働率 (347床) | 88.0 | 88.1 | 85.6 | 87.4 | |
内 |
急性期病棟 (302床) | 93.3 | 93.4 | 90.0 | 94.4 |
回復期リハビリ病棟 (45床) | 52.6 | 52.7 | 55.5 | 36.4 |
(単位:%)
2020年度 | 年度 平均 |
|||||||||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | |||
病床稼働率 (347床) |
81.5 | 80.3 | 77.0 | 81.0 | 84.5 | 86.2 | 87.3 | 81.6 | 82.4 | |||||
内訳 |
急性期 病棟 (302床) |
88.8 | 88.3 | 82.3 | 87.1 | 93.0 | 93.7 | 95.2 | 88.5 | 89.6 | ||||
回復期 リハビリ 病棟 (45床) |
32.5 | 26.6 | 41.2 | 40.3 | 27.6 | 35.9 | 34.2 | 35.0 | 34.2 |
2. 病床利用率
一般病棟における、月毎の病床利用率を示します。
<計算式>
在院患者延べ病床利用数÷月間延べ運用病床数
(分母)
月間延べ運用病床数=347床×月間の診療日数
(分子)
各日24時時点の病床利用数(=在院患者延べ病床利用数) :
あるベッドに同日に入退院があった場合、1カウントで算出
(単位:%)
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
病床利用率 (347床) | 81.9 | 81.5 | 78.8 | 80.6 | |
内 |
急性期病棟 (302床) | 86.5 | 86.1 | 82.5 | 87.4 |
回復期リハビリ病棟 (45床) | 51.3 | 51.2 | 54.2 | 35.6 |
(単位:%)
2020年度 | 年度 平均 |
|||||||||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | |||
病床利用率 (347床) |
75.0 | 74.5 | 71.5 | 74.9 | 78.4 | 79.3 | 80.0 | 74.9 | 76.1 | |||||
内訳 | 急性期 病棟 (302床) |
81.4 | 81.7 | 76.1 | 80.2 | 86.1 | 86.0 | 87.0 | 81.0 | 82.4 | ||||
回復期 リハビリ 病棟 (45床) |
31.8 | 26.0 | 40.3 | 39.4 | 26.9 | 34.7 | 33.4 | 34.4 | 33.4 |
3. 平均在院日数(一般病棟・診療科別)
一般病棟における、3ヵ月毎の平均在院日数を示します。
<計算式>
当該期間の在院患者延べ日数÷{(当該期間の新入院患者数+当該期間の退院患者数)÷2}
<定義>
(分子)
各日24時時点の在院患者延べ日数
(分母・分子共通)
1.ICUを含み、回復期リハビリ病棟を除きます。
2.通算入院期間が90日を超える長期入院患者を含みます。
(単位:日)
2018年度 | |||||
4~6 | 7~9 | 10~12 | 1~3 | ||
一般病棟 | 11.2 (11.0) |
11.3 (11.1) |
10.6 (10.3) |
11.2 (11.0). |
|
診療科別 | 内科・循環器内科 | 13.9 | 12.7 | 12.0 | 13.4 |
呼吸器内科 | 11.9 | 12.0 | 10.6 | 13.2 | |
消化器内科・ 血液腫瘍内科 |
11.8 | 11.4 | 10.5 | 10.8 (10.7) |
|
小児科 | 4.6 | 4.6 | 4.7 | 4.2 | |
外科 | 10.2 (9.2) |
11.9 (11.0) |
10.8 (10.3) |
10.8 (10.2) |
|
整形外科 | 15.7 | 16.3 | 15.9 | 15.9 | |
心臓血管外科 | 14.8 (14.5) |
16.0 (15.2) |
13.8 (13.2) |
16.1 (15.5) |
|
泌尿器科 | 7.3 (6.4) |
6.3 (5.6) |
5.8 (5.0) |
8.2 (7.2) |
|
産科 | 8.2 | 6.9 | 7.5 | 6.4 | |
婦人科 | 5.2 | 6.2 (6.0) |
6.1 (6.0) |
5.0 (4.8) |
<説明>
病院の機能や疾病等患者構成により大きく左右しますが、概して平均在院日数は医療の効率性を示す指標といえます。
長過ぎる在院日数では、貴重な医療資源を無駄使いしている可能性があり、反対に短すぎる在院日数では、無理な退院を強いている可能性があります。
適正な範囲で、在院日数の短縮化を図ることは、何よりも患者さんの負担軽減や、国の医療費抑制につながります。
そのため、平均在院日数は短ければ良いという指標ではありませんが、適正に在院日数短縮が図られている場合、それを可能にする質の高い医療サービスを提供している医療機関といえます。
4. 「退院時サマリー」退院後14日以内作成率
<計算式>
当該月の「退院時サマリー」退院後14日以内作成件数÷当該月の「退院時サマリー」
総作成件数
<定義(分母・分子共通)>
電子カルテ上に医師がサマリーを入力後、「確定保存」した件数を作成件数とします。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
14日以内 作成率(%) |
99.0 | 99.6 | 99.3 | 99.2 |
14日以内 作成件数 |
8,121 | 8,794 | 8,891 | 9,832 |
総作成件数 | 8,202 | 8,828 | 8,953 | 9,915 |
2020年度 | |||||||||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 計 | |
14日以内作成率(%) | 99.6 | 99.4 | 99.0 | 97.8 | 99.3 | 99.3 | 99.5 | 99.9 | 99.2 | ||||
14日以内作成件数 | 709 | 659 | 604 | 669 | 690 | 743 | 814 | 717 | 5,605 | ||||
総作成件数 | 712 | 663 | 610 | 684 | 695 | 748 | 818 | 718 | 5,648 |
<説明>
退院時サマリーとは、患者さんの診断名・転帰、入院時の症状および所見、入院後の経過等を簡潔にまとめた医師作成の文章のことであり、退院時要約とも呼ばれております。
重要な診療記録の一つとして保存するほか、退院後の外来診療をスムーズに行なうための情報提供として利用されます。
この退院時サマリーは早期の作成が求められており、当院で算定する「診療録管理体制加算1」の施設基準には、「退院日の翌日から起算して14日以内に退院時サマリーが作成されて中央病歴管理室に提出された者の割合が毎月9割以上」と定められています。
5. 死亡退院患者数及び率
当院の月毎の死亡退院患者数及び死亡退院患者率を示します。
<計算式>
(死亡退院患者数-入院後48時間以内死亡)÷(全退院患者数-入院後48時間以内死亡)
<定義(分母・分子共通)>
死亡退院患者数には、救急外来死亡患者(来院時に心肺停止の状態であった患者等)は
含みません。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
死亡退院患者数(人) | 292 | 283 | 318 | 324 | |
入院後48時間 以内死亡者数(人) |
44 | 68 | 67 | 54 | |
全退院患者数(人) | 7,738 | 8,319 | 8,512 | 8,607 | |
死亡退院患者率(%) | 3.2 | 2.6 | 3.0 | 3.1 |
2020年度 | ||||||||||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 計 | ||
死亡退院患者数(人) | 18 | 26 | 27 | 19 | 24 | 28 | 26 | 28 | 196 | |||||
入院後48時間 以内死亡者数(人) |
6 | 7 | 5 | 5 | 4 | 6 | 8 | 8 | 49 | |||||
全退院患者数(人) | 676 | 624 | 573 | 659 | 659 | 715 | 778 | 695 | 5,379 | |||||
死亡退院患者率(%) | 1.8 | 3.0 | 3.8 | 2.1 | 3.0 | 2.5 | 2.3 | 2.9 | 2.7 |
<説明>
この値が小さいほど、院内で何らかの理由により死亡した割合が少ないことを示すため、この値を“0”とすることを理想として各医療機関は患者さんの治療にあたっています。しかし、救急搬送されてくる患者さんや治療が難しい疾患の患者さんの治療を担う医療機関ではこの値を“0”とすることは困難であり、この指標のみをもって医療の質を測ることはできません。
この指標は、院内における経時的な割合変化に着目し、診療の過程が妥当か、社会的問題がなかったか等を検討し、医療の質向上を促すために活用しています。
6. 死因別(疾病別)死亡退院患者数内訳
当院の毎月の死因別(疾病別)死亡退院患者数内訳を示します。
<定義>
死因の分類は、世界保健機関(WHO)から公表されている疾病及び関連保健問題の国際
統計分類(ICD/International Statistical Classification of Diseases and Related Health
Problems)の疾病大分類に準拠します。
(単位:人)
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
悪性新生物 | 108 | 83 | 124 | 140 |
循環器疾患 | 66 | 79 | 69 | 82 |
呼吸器疾患 | 48 | 54 | 59 | 52 |
消化器疾患 | 17 | 20 | 15 | 18 |
腎尿路疾患 | 9 | 6 | 13 | 7 |
その他 | 44 | 41 | 38 | 25 |
(単位:人)
2020年度 | |||||||||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 計 | |
悪性新生物 | 10 | 14 | 9 | 8 | 9 | 10 | 12 | 4 | 76 | ||||
循環器疾患 | 3 | 5 | 11 | 4 | 8 | 7 | 7 | 9 | 54 | ||||
呼吸器疾患 | 1 | 4 | 1 | 3 | 5 | 4 | 3 | 9 | 30 | ||||
消化器疾患 | 1 | 0 | 4 | 1 | 2 | 1 | 3 | 3 | 15 | ||||
腎尿路疾患 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | ||||
その他 | 1 | 1 | 1 | 2 | 0 | 2 | 1 | 3 | 11 |
7. 退院後4週間以内計画外緊急再入院患者数及び率
4週間以内の計画外緊急再入院患者数及び率を示します。
<計算式>
4週間以内計画外緊急再入院患者数÷全退院患者数
<分子>
当月退院患者のうち、前回退院から4週間以内に計画外で緊急入院した患者数
(救急医療管理加算算定入院患者を除く)
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
再入院患者数(人) | 286 | 293 | 317 | 190 |
再入院率(%) | 3.7 | 3.5 | 3.7 | 2.2 |
全退院患者数(人) | 7,737 | 8,319 | 8,512 | 8,607 |
2020年度 | |||||||||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 計 | |
再入院患者数(人) | 13 | 17 | 21 | 12 | 22 | 21 | 19 | 17 | 142 | ||||
再入院率(%) | 1.9 | 2.7 | 3.6 | 1.8 | 3.3 | 2.9 | 2.4 | 2.4 | 2.6 | ||||
全退院患者数(人) | 676 | 625 | 573 | 659 | 659 | 715 | 778 | 695 | 5,380 |
<説明>
計画外再入院の中には、初回入院時の治療が不十分であったり、十分な回復を待たずに退院させた等の原因によるものも含まれている可能性があり、入院医療の質が保たれているかを測る指標といえます。
在院日数の短縮は医療の効率化をもたらしますが、一方で医療の質の低下を招きかねません。この指標を示すことで、前段で述べたような仮説的原因による再入院の発生を抑制することが期待されます。
※2018年度からのデータは、診療報酬改定により4週間以内計画外再入院患者数です
8. 転倒・転落 発生率
9. 転倒・転落 受傷率
入院中の転倒・転落事例の発生率と、それにより処置が必要な受傷を負った事例の発生率を示します。
入院生活では、生活環境の変化や病気・けがによる体力や運動機能の低下により思いもかけない転倒・転落事故が起こることがあります。
当院では、転倒・転落の予防のため以下のような安全対策に取り組んでいます。
1)入院時に患者さん・ご家族に転倒・転落を防ぐための説明資料『安全で快適な入院生活を過ごしていただくために』をお渡しする。
2)全ての入院患者さんの転倒・転落リスクアセスメント実施し、高リスクの場合、看護計画を立案し患者さんに説明・お渡しする。
3)アセスメント結果により必要に応じて各種センサーを使用しスタッフが迅速に対応できる体制の構築。
4)患者さんの転倒・転落事例と環境整備について検討会を実施し、情報共有・療養環境整備に活かす。
転倒・転落 発生率
<計算式>
転倒転落件数÷入院延べ患者数×100(%)
転倒・転落 受傷率
<計算式>
転倒転落受傷件数÷入院延べ患者数×100(%)
(分子)
転倒転落受傷率:病院機能評価機構の事象レベル分類 3b以上の案件をカウント
(単位:%)
2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | |
転倒・転落 発生率 | 0.24 | 0.22 | 0.30 | 0.27 | 0.31 |
転倒・転落 受傷率 | 0.002 | 0.003 | 0.005 | 0.004 | 0.006 |
10. 手指衛生用アルコール使用量(総量/入院患者一人・1日当たり)
11. 新規MRSA発生密度率
手指衛生は、医療関連感染を考える中で最も基本的対策と捉えられています。
医療関連感染の中では、手を介しての伝播が多く問題となり、世界保健機構(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)からの予防ガイドラインでも強く手指衛生が推奨されています。
当院でも、2008年に廊下へのアルコール製剤の設置、2011年は看護職員のアルコール製剤携帯などさまざまな取り組みの中から、医療関連感染の抑制・予防に努めています。
2014年度から患者一人・1日あたり手指衛生用アルコール使用量が徐々に増加し、2017年以降は1患者あたり10ml以上の使用量へアップしてきている。新規MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)発生密度率は0.61‰から、0.46‰(2018年度)と0.15‰の低下がありました。最近は、アルコール使用のタイミングやコメディカルスタッフの携帯にも力をいれ院内感染対策活動を継続しています。
手指衛生用アルコール使用量(ml)
手指衛生用アルコール製剤を薬局から払い出した総量
入院患者一人・1日当たり手指衛生用アルコール使用量(ml)
<計算式>
アルコール総使用量(ml)÷同期間の延入院患者日数
新規MRSA発生密度率(‰:入院患者1,000人あたり)
<計算式>
入院3日目以降に新規でMRSA陽性となった入院患者数÷同期間の延入院患日数×1,000
2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | |
手指衛生用アルコール総使用量(ml) | 599,095 | 797,215 | 876,895 | 1,041,850 | 1,507,410 |
入院患者一人・1日当たり手指衛生用アルコール使用量(ml) | 5.51 | 6.71 | 8.41 | 10.07 | 14.68 |
新規MRSA発生密度率(‰:入院患者1,000人あたり) | 0.61 | 0.55 | 0.53 | 0.56 | 0.46
|
12. 患者満足度(外来/入院)
当院の外来/入院患者さんの外来/入院での診療に係る満足度を示します。
<計算式>
満足度=(【満足】+【やや満足】を選択した人数)/全回答数×100(%)
外来/入院に係る総合的な満足度について【満足】【やや満足】を選択した人数を【全回答数】で除して算出
※設問は【満足】【やや満足】【どちらでもない】【やや不満】【不満】からの5者択一式
(単位:%)
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | |
患者満足度(外来) | 71.4 | 68.6 | 75.0 |
患者満足度(入院) | 87.2 | 90.9 | 87.3 |