膵臓ドック検診
膵臓ドックとは
膵がんは難治性のがん
膵がんは難治性のがんです。膵がんの死亡率は増加の一途を辿っており、日本のがんの死因で第 4 位となっています。
様々ながんの中でも難治性のがんとして知られており、例えば大腸癌の 5 年生存率は 70 %であるのに対し、
膵がんは 7 ~ 8 %とされています。
膵がんのリスク
膵がんのリスクとして、喫煙、飲酒、膵がんの家族歴、糖尿病、肥満、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍、
膵のう胞などがあげられます。
膵がんは早期発見が重要
全てのがんにいえますが、早期発見は非常に大切です。
しかし、膵がんの 7 0~ 80 %は、発見された時点で、手術ができないほど進行しているといわれています。
早期発見が難しい理由として、症状がでにくいこと、小さくても進行してしまうことなどがあげられます。
当院では、膵がんの早期発見のため、膵臓ドックを行っています。
検査内容のご案内
膵臓ドックでは、採血、超音波検査、MRI検査を行っています。
検査項目 | 検査内容 |
血液検査 | 腫瘍マーカー( 4 種類)を含む計 26 項目について検査します。 |
超音波検査 | 当院には日本超音波医学会認定の超音波検査士が 7 名在籍しており、安全・正確な検査を行っています。 特に膵臓と胆のうに検査範囲を絞って、綿密に検査をします。 |
MRI検査 | 膵液や胆汁などの液体の部分だけを画像化することができる検査です。 膵がんのリスクとされている膵肝内乳頭粘液性腫瘍や膵のう胞を拾い上げるために、非常に有用です。 当院には 3 名の専門技術者が在籍しており、高度な撮像技術で対応しています。 また、画像の読影は放射線学会診断専門医が担当いたします。 |
検査費用 39,600 円(税込) ※人間ドック受診時のオプションとして行う場合は 33,000円(税込) |
異常を指摘されたら?
2020 年 4 月に膵臓・胆のうを専門に扱う、胆膵内科が開設されました。
異常を指摘された場合、当院の胆膵内科で精査させていただくことも可能です。
常に最先端のがん治療を取り入れ、外科・放射線科と連携を取りながら診療しております。
検査受診に関する注意事項
MRIは強い磁場を使った画像検査です。
※下記の方は検査を受けられません。
●心臓ペースメーカーを埋め込まれている方
●人工内耳や神経刺激装置の埋め込み手術を受けたことがある方
●妊娠またはその可能性がある方
※下記の方は検査を受けられない場合があります。
事前にご相談ください。
●脳動脈瘤、シャント手術などの脳に関する手術を受けたことがある方
●心臓や血管などのステント治療を受けたことがある方
●手術やけがのため体内に金属が入っている方
●義眼が入っている方
●入れ墨などがある方
膵臓ドックで見つかる主な病気
「膵がん」「胆管がん」「胆のうがん」「胆石」「膵管内乳頭粘液性腫瘍」「膵のう胞「慢性膵炎」
検査日
●毎週水・金曜日の午前 10 時 30 分~(祝日を除く)
●検査結果は後日、郵送させて頂きます(約 1 週間後)
●検診の所要時間は約 3 時間です(前後する場合があります)
ご予約・お問い合わせ先
TEL:0143-44-4650(代表)
製鉄記念室蘭病院 医事課 膵臓ドック担当係
予約受付時間:月~金 午前 9 時~午後 5 時