自院内に新型コロナウイルス迅速PCR検査機器を導入

当院では、8月から全身麻酔手術における術前PCR検査を、また9月からは他院への転院前PCR検査を、
さらには、院内での発熱患者さんや職員などに対しても、自主的に(すべての費用を病院負担で)、
PCR検査を実施してきました。
その検査数は、すでに1,100件を超えており、先進的に感染拡大の未然防止に取り組んできています。
しかしながら、自院内にPCR検査装置を保有していなかったため、測定自体は外部検査機関へ委託しており、
結果の判明までには、約1-2日の時間を要していました。

感染拡大を未然に防止するためには、感染の疑いがわずかでもあれば、きわめて早期の段階から、
その周辺を含めた網羅的かつ迅速なPCR検査を行うことが大変重要
と考えています。
そこで、当院は今後に備えて、より迅速な自院内での検査体制の確立が必要と判断し、
PCR検査室の整備、機器導入、運用トレーニングなど、その準備を着実に進めてきました。
12月中旬より試験的に測定を開始していましたが、順調に運用されており、
本日(12月21日)から、本格的に検査を開始しました。

PCR検査機器(自動遺伝子検査装置)は、7検体を同時に測定できる装置1台と、
たとえ同機器が稼働中であっても、さらに緊急検査に対応できるよう、
1検体のみを測定できる装置1台と併せて2種類の機器を導入
しました。
これら2台の組み合わせで、1日に数十件のPCR検査が自院内で完結できることになりました。
最も有用な点は、1-2時間で迅速に結果が判明することで、院内でも疑わしい事例が発生した際など、
きわめて早期の段階で、一定の範囲内の患者さん・職員等の感染の有無をすばやく確認できることになり、
感染予防・拡大防止にきわめて有用な手段の一つと考えています。

自院内でPCR検査が完結できる医療機関は、室蘭市内では当院が唯一であり、
また、道内においても大学病院などごく限られた施設のみです。

なお、現時点では院内感染対策などを主な目的として運用を開始しますので、
自費でのPCR検査を希望される一般の方への対応は行えません
ので、ご理解をお願いいたします。

今後も当院は、安全・安心の医療を継続するため、より強固な感染予防体制の確立に先進的に取り組んでいきます。

  12月21日
                                         病院長 前田征洋