小児科 初期臨床研修プログラム

  小児科では気管支炎や肺炎、胃腸炎、喘息、痙攣などの急性期疾患を多く見ています。
入院患者の実に80%の子どもがこれらの疾患で、他には尿路感染症や川崎病、あるいは脳性麻痺や神経筋疾患などの慢性期疾患の患者さんを治療しており、全身くまなく診ている科です。
また、当院産科では1年に約500件の分娩があり、在胎32週の早産児や体重1500gほどの低出生体重児の新生児医療も経験できます。 このように小児科では多分野での診断・治療が必要とされ、研修で学ぶ内容として、輸液療法の基礎から実践、各種内服薬の適切な処方、抗菌薬やステロイド剤の選択、手技としては新生児蘇生、静脈採血や静脈路確保、心臓エコー、時には挿管と呼吸器管理、新生児の中心静脈カテーテル管理などがあります。
当院は日本小児科学会 小児科専門医取得に必要な感染症や循環器疾患・内分泌疾患をはじめ、新生児領域や小児救急症例まで全ての疾患カテゴリーを経験できる、専門医プログラムの支援施設です。若手が多い当院で楽しく、やり応えのある研修をぜひ体験してください

小児科長 斉藤 淳人 (指導責任者)

一般目標(GIO)
医師として必要な基本的な姿勢・態度と、特に小児科の特性を考慮に入れた診察法・検査・手技・治療法および医療記録の作成、管理と実際の臨床に役立つ症状・病態・疾患の知識を修得し、プライマリケアに必要とされる診療能力を身に付ける。

行動目標(SBOs)
(1)小児胃腸炎等において、脱水の合併の有無の程度を正しく評価し、
  輸液の指示を行うことができる。
(2)小児の気管支喘息発作において、その呼吸障害の程度を正しく評価し、
  適切な治療方針を指示することができる。
(3)小児のけいれんに速やかに対応し、診断に必要な症候をチェックできる。
(4)小児、特に乳児の心音の異常の有無を指摘できる。
(5)小児ウイルス感染症(麻疹・水痘・流行性耳下腺炎、突発性発疹、風疹、
  インフルエンザ等)を的確に診断し、公衆衛生学的に適切な指示を
  与えることができる。
(6)小児の髄膜炎を診断する技能を身につける。
(7)腸重積を的確に診断する技能を身につける。
(8)発熱、咳嗽、腹痛などの小児の病的症状に対して、対症治療、
  処方と病因を考慮した処方を正しく行うことができる。
(9)小児特有の採血や点滴などの検査、治療手技を実施できる。
(10)患者及びその家族の信頼を得られる診療態度を身につける。

研修の方針(LS)
1.医師として必要な基本姿勢・態度の修得

2.基本的な診察法・検査・手技・治療法と医療記録・診療計画の記載および管理の実施
  (1)診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接の実施
  (2)基本的な身体診察法の実施と記載
  (3)基本的な臨床検査の適応と実施
  (4)基本的な手技の適応の決定と実施
  (5)基本的治療法の適応と実施
  (6)医療記録の適切な作成と管理
  (7)保健・医療・福祉の各側面に配慮した診療計画の作成と評価

3.特定の症状・病態・疾患の経験
  (1)外来診察と受け持ち入院患者を経験する。
       小児けいれん性疾患、小児ウイルス性疾患、小児喘息などの経験
  (2)特殊外来(心臓)を経験する。

4.特定の医療現場の経験
  (1)予防接種、乳幼児健診などの予防医療への参画
  (2)小児・成育医療の経験

評価方法(Ev)
病院が定める規程による。

週間基本スケジュール
午前 外来、病棟 外来、病棟 外来、病棟 外来、病棟 外来、病棟
午後 乳幼児健診
病棟
外来、病棟 予防接種
病棟
特殊外来
病棟
外来、病棟
※時間外:帝王切開術、臨床病理検討会、症例検討会、研修会、各種委員会・会議に参画