整形外科 初期臨床研修プログラム

当科は一般外傷の他、上肢、脊椎、下肢の専門外来診療、手術治療を行っております。
上肢では肩関節から手指までの骨折、変性疾患や関節リウマチに対する手術的修復術や機能再建、手関節や肩関節に対する低侵襲的な関節鏡視下手術や顕微鏡を用いた神経縫合、神経移行術、また難治性疼痛疾患であるCRPS等に対する専門医療を行っています。
 脊椎領域では頚椎から骨盤までの全脊椎脊髄の急性期外傷、変形、腫瘍、感染、変性疾患の保存治療と手術治療を行っています。
平成24年より国内先行限定施設として行ってきた低侵襲胸腰椎前方固定術(OLIF)は脊柱変形や骨粗鬆症性疾患等に画期的な治療成績をもたらしており、当院はAsia-Pacificを代表する手術施設として国内外から多くの手術見学者を集めています。平成25年からは東北・北海道地区初の最新鋭・術中モバイルCT (O-arm, 日本メドトロニック社)を最新式のコンピューターナビゲーション(StealthStationS7、日本メドトロニック社)と共に導入、世界最新の脊椎ナビゲーション手術を行っています。
病変が三次元的かつ高精度に描出でき、頚椎から骨盤までの脊柱変形、脊椎腫瘍や脊椎靭帯骨化症等の外科的治療に極めて有用である他、経皮的あるいは小皮切での低侵襲脊椎固定術が低被ばくで正確に行えます。 下肢領域では下肢全般の骨折・脱臼に対する骨接合術、股関節と膝関節に対する人工関節置換術や膝前十字靭帯再建術も多く行っています。最近の低侵襲的な手術手技を上記の手術に積極的に応用しております。
研修として重要な点は、患者を直接診察・診断するだけでなく、病を持った患者の人間性、心情や患者を取り巻く社会環境を理解し、良好な医師-患者関係の構築やインフォームドコンセントの形成について学ぶことです。
また運動器障害によるQuality of life低下の様式と臨床経過を理解し、高齢者の増加と共に年々高まっている運動器疾患治療の重要性について認識を深めます。

副院長・整形外科長 小谷 善久(指導責任者)

学会認定施設
・日本整形外科学会専門医研修施設
・外国医師臨床修練指定病院

一般目標(GIO)
患者を直接診察・診断するのみにとどまらず、病を持った患者の人間性、心情や患者を取り巻く社会環境を一人の人間として理解し、良好な医師―患者関係の構築やインフォームド・コンセントの形成について学ぶ。また、運動器障害によるQuality of life低下の様式と臨床経過を理解し、高齢者の増加と共に年々高まる運動器疾患治療の重要性について認識を高める。

行動目標(SBOs)
(1)運動器疾患に必要な解剖、生理を理解する。
(2)運動器疾患の正確な診断を行うための基本的な手技を修得する。
(3)主訴、現病歴、既往歴などを正確に聴取し、カルテに記載できるようにする。
(4)的確な検査指示を出し、その所見を正確に判断できる。
(5)以上のような情報をもとに診断し、治療方針を考え示すことができる。
(6)救急患者の重症度を把握し指導医に報告できるようにする。
(7)手術患者のリスクを把握し適切な周術期の管理ができる。
(8)手術に参加し整形外科手術の基本的手技を修得する。
(9)運動器疾患の初期治療を修得する。
(10)臨床的疑問点を見出し自ら探求する能力を身につける。
(11)チーム医療を理解し他の職種とも協力して診療する。

研修の方針(LS)
・実際の研修現場では、診療グループとして担当患者を持ち、診断・治療の全般に指導医の管理
 のもと主導的に関わる。
・執刀可能な手術や検査については、指導医との打ち合わせのもと、可能な範囲で積極的に行
 うこととする。

評価方法(Ev)
病院が定める規程による。

週間スケジュール
月曜から金曜の朝 8時または 8時45分から前日の外来・病棟患者の診療方針、術後カンファレンスを行っています。手術は木曜を除く毎日、以下の表のような疾患を中心に行っています。木曜の夕方には総回診とリハビリカンファレンス、月曜の夕方に術前検討と抄読会を行っています。

手術 下肢 脊椎 上肢
脊椎
外傷
脊椎
朝カンファ
レンス
8時 8時 8時 8時 8時
総回診 15時
術前検討
抄読会
手術終了後
リハビリカン
ファレンス
隔週 17時