トップページ 》 診療科・部門のご案内 》 病理・臨床検査室
病理・臨床検査室

医師(病理専門医・細胞診専門医、常勤1名)および臨床検査技師(常勤29名)で構成され、日中はもとより、夜間・休日も当直体制や待機体制を実施しており、より適確な診断と治療ができるように、病理・臨床検査室一同、頑張っています。

検体検査及び検査情報室部門
技師長以下13名で担当しており、血液、体液および排泄物などの試料を検査し、診断や治療効果判定および予防のための情報を臨床側に提供しています。当部門の特徴は、院内検査項目が約 150項目で、その80%は迅速検査として患者さんの来院中に結果を提供できる体制となっており、外来採血のみならず病棟採血においても、検査の専門家である臨床検査技師が採血の主体を担っており、それぞれ 4,050件/月(外来)、980件/月(病棟)であり、採血管の間違いや採血量不足による採血のやり直しを防止していること、さらに糖尿病療養指導士 2名により、インスリン自己注射や自己血糖測定をされている患者さんに糖尿病療養の指導(15件/月)と自己血糖測定用の機器の受け渡し (200件/月)を行っていることです。

  
  ▲外来中央採血室での採血               ▲病棟での採血

生理機能検査部門
副技師長以下8名が担当しています。生理機能検査室では、心電図検査や肺機能検査をはじめ、トレッドミル運動負荷試験、ホルター長時間心電図、脳波検査、神経誘発検査、心臓・血管超音波検査、血管機能検査など数多くの検査を行っています。なかでも、循環器系検査に特化し、超音波検査士3 名、血管診療技師(CVT)3名が所属、全国的にも少ないVascular Labを構築しています。
Vascular Labでは血管超音波検査による頸部から足先までの動・静脈の評価をはじめ、ABI、トレッドミル、バソガード、SPP、APGといった様々な検査を駆使し、動脈硬化性疾患や下肢静脈瘤、深部静脈血栓症などの血管疾患の治療に貢献しています。また、心臓カテーテル検査にも参加し、心電図や血圧モニターをはじめ、血管内超音波(IVUS)やプレッシャーワイヤーによるFFRの機器操作を24時間呼び出し体制で実施しています。平成24 年度からは、新たに整形外科の脊椎手術において、術中モニタリング(整形外科紹介ページを参照ください)も実施し、より安全な手術ができるようサポートを開始しました。
他には、全新生児を対象とした聴性反応検査(AABR)や女性技師による乳腺超音波検査など、幅広く活躍しています。

一部の生理機能検査を紹介します。
●ABI:上腕足関節血圧比。両腕と両足に血圧測定用のカフを巻き、同時に血圧を測定します。血管の硬さや詰まり状態を調べる検査です。
●ホルター長時間心電図:胸の4~5か所に専用の電極を張り付け、動いているときや寝ているときの心電図を携帯型の機械に24時間記録します。狭心症や不整脈の診断などに利用します。
●トレッドミル運動負荷試験:心電図と血圧をつけながらベルトコンベアの上を決まった速さや傾斜をつけて歩きます。狭心症の検査や、間欠性跛行(どのくらい歩くと足が痛くなるか)の検査に使用されます。
●バソガード:両腕に1箇所ずつ、両足に3~4箇所ずつカフを巻き、弱い圧で締めつけます。血管が細くなっている場所を詳しく調べる検査です。全国でも実施できる施設が限られている検査です。
●SPP:皮膚灌流圧測定。皮膚直下のより小さな血管の血液の流れを調べる検査です。血管の治療や治癒の程度を評価します。
●APG:空気容積脈波。ひざ下に大きなカフを巻き、つま先立ちなど決まった動きをしてもらい静脈の機能を調べる検査です。これにより、下肢静脈瘤や深部静脈血栓症の重症度を調べることができます。道内でも数か所の施設でしか実施していない検査です。
●超音波検査:生理機能検査室では心臓や血管を検査しています。心臓が大きくなっていないか、きちんと動いているか、心臓の中にある弁はきちんと働いているかなどを調べます。血管では動脈硬化の程度、詰まっていたり細くなっている場所がないか、血液が逆流していないか、などを探します。
●AABR:赤ちゃんが寝た状態で両耳に音を聞かせ、頭に張った電極でその時の脳波を調べます。聴力が正常だと、脳波が現れますが、異常がある場合は音に反応しないため脳波が現れなくなります。異常がある場合は、できるだけ早くに対処することが大事なので、生後 3~4日ころに検査しています。当院では、全新生児に対して検査を行っています。

        
▲深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の超音波画像です。
 足の付け根から太ももにかけての血管(静脈)の中に血栓(矢印)が確認されています。
 このように、超音波検査では、血管のつまり具合や血栓などを直接描出することが可能です。

病理診断部門
病理専門医・細胞診専門医1名および臨床検査技師4名からなり、病理診断に必要な標本作製と、それに基づく組織診断や細胞診・細胞診断、腫瘍の遺伝子検査および診断、また、病気で亡くなられた方の原因、治療の効果、あるいは治療が適切かどうかについて調べるために病理解剖を担当しています。最初に癌の情報が集まるのが病理診断部門であることから、院内がん登録にも主体的にかかわっており、癌に関するデータの院内共有のために貢献しています。臨床検査技師4 名のうち2名は細胞検査士(国際細胞検査士)で、さらにもう1名が資格に挑戦中です。
病理組織診断では、消化管の生検、ポリペクトミー、粘膜切除(EMRおよびESD)および外科材料が大半を占めるものの、肺、腎、泌尿器科、婦人科および皮膚などの生検や切除材料も多数提出され、治療方針の決定に役立っています。手術中に凍結切片を作成し、迅速診断を行い術式決定をすることもあります (120件/年)。
最近の傾向として、免疫組織化学(いわゆる免疫染色) が増加し、原発不明癌や複雑化する疾患の病型診断に寄与しています。特に、血液腫瘍内科疾患の検査・診断の増加により、抗体の種類も多数取り揃えており、大学病院並の検索が可能となりました。遺伝子検査・診断は、悪性リンパ腫、軟部腫瘍、膵・胆道系などを行ってきましたが、最近では生検や手術のパラフィン標本を用いて、癌の個別化治療に必要とされる大腸癌 K-ras遺伝子検査、肺癌EGFR遺伝子検査、消化管間葉系腫瘍(GIST) のc-ki遺伝子検査、乳癌や胃癌のHER2タンパクおよびHER2-FISHに加えて、肺癌ALK遺伝子検査(高感度ALK タンパク)、成人T細胞性白血病/リンパ腫(ATL)におけるCCR4タンパクなどにも対応可能となりました。



▲高齢者EBウイルス陽性 びまん性大細胞型    ▲高感度ALK蛋白陽性肺癌 × 200
 B細胞リンパ腫 × 400


  ▲乳癌 HER2-FISH 陽性 × 1000        ▲乳癌 HER2-FISH 陰性 × 1000


お問い合わせ サイトマップ

Copyright(C)2011 Steel Memorial Muroran Hospital. All Rights Reserved.
文章・写真の無断転載・無断転用を禁じます。