臨床病理 初期臨床研修プログラム

臨床検査および病理診断に関する知識と技術を習得し、 臨床医や病理医の基本を身につけます。
臨床病理の研修プログラムは、一般目標を「臨床検査および病理診断における知識と技術の習得により、臨床医や病理医として診断と治療に関する基本的かつ適切な能力を身につける。」としています。
行動目標としては4項目設定しており、一般目標を達成できるように詳細な目標を設定しています。 研修の方針としては、
① 臨床検査については、希望する検査項目の計画書を提出し、許可を得た上で計画通りに実施

②細胞診・組織診断に関しては週間基本スケジュール(月、水、金の午前中に切り出し)に従って研修し、術中迅速病理診断および病理解剖については不定期なので、そのつど対応しながら研修

③病理解剖はCPCレポートまでの一連の作業を研修しますが、院内CPCにおいて症例呈示と病理所見の発表を実施

④遺伝子検査については、院内実施としているEBER-ISHとHER2-CISHの基本とサザン解析について研修としております。

臨床病理:藤田 美悧  (研修責任者)

一般目標(GIO)

臨床検査および病理診断における知識と技術の修得により、臨床医として診断と治療に関する基本的かつ適切な能力を身につける。

行動目標(SBOs)

(1) 必要な知識として、臨床検査の中で必修とされている項目、必修ではないが細胞診断および術中迅速診断を含む病理組織診断、病理解剖および遺伝子検査に関する知識を身につける。

(2) 必要な技術として、自ら実施が必要な臨床検査の技術修得、細胞診では標本作製技術と特徴的な細胞(腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌、悪性中皮腫および異形成)の判定および診断、組織標本作製のための肉眼観察および臓器写真撮影、切り出し、包埋、薄切、各種染色、鑑別診断のための検索方法などの技術を身につける。病理解剖については、介助の技術を身につける。

(3) 必要な態度としては、臨床検査や病理診断を依頼する臨床医の目的や意図を理解し、必要があれば適切に問い合わせを行う様にする。臨床検査技師に対して、適切な指示を出すことができるとともに、疑問や質問に的確に解答できる。

(4) 数値目標として、選択による研修期間が 1カ月から 6ヵ月なので、臨床検査は全期間で 1回以上、細胞診断は前記(2)の特徴的な細胞診断を、それぞれ月 2回以上、病理組織標本作製および診断は、肉眼観察を含む切り出しと診断は 10回以上(症例 30件以上: 胃 3、 大腸 5、 乳腺 3、肺 5、 胆・肝・膵 3、子宮・卵巣 3、 腎・尿管・膀胱・前立腺 3、 その他 5 以上とする)、臓器写真撮影、包埋、薄切および各種染色は全期間に 1回以上を研修する。

研修の方針(LS)

(1)臨床検査については、1週間前までに希望する検査項目の計画書(規定の書面)を提出し、許可を得た上で、計画通りに実施する。

(2)細胞診・組織診断に関しては、週間基本スケジュール(月、水、金の午前中に切り出し)に従って研修するが、術中迅速病理診断および病理解剖については不定期なので、そのつど対応しながら研修する。

(3)病理解剖はCPCレポートまでの一連の作業を研修するが、院内CPCにおいて、症例提示と病理所見の発表を行う。

(4)遺伝子検査については院内実施中のin situ hybridization(ISH)を研修する。実際には、EBER(EBVの遺伝子シグナルを組織切片上で検出する)およびHER2-CISH(乳癌および胃癌の組織切片上で、HER2遺伝子シグナルをドットとして計測することによって、HER2遺伝子増幅の有無を判定する)の2種類のISHについて、手技と判定方法、問題点(トラブル)への対応を身につける。肺癌では、ALK遺伝子転座の有無を、ALK蛋白に対する高感度組織化学(enhanced IHC)を行い、判定する方法を研修する。

評価方法(Ev)

EPOCオンライン卒後臨床研修評価システムのほかに、自己評価と担当臨床検査技師および担当医師による評価表(優、良、可、不可)あり。